犬のしつけと震災
東日本大震災
今日は3.11、東日本大震災から8年が経ちましたね。
私はその時大学生。。。
時が経つのは本当に早いですね。
Yahooでは3.11と検索すると寄付になるとあったので、微力ながら検索させてもらいました。
テレビを見ているとまだまだ復興までに時間がかかるようですね。
西日本に住んでいる私は、東北の様子を知る術があまりないので理解が浅かったのですが、今日テレビを見ていると自然災害の脅威を思い知らされます。
被害の実情
マグニチュード9.0と発表された東北地方太平洋沖地震は、1994年の北海道東方沖地震の8.2、1995年の阪神淡路大震災の7.3を大きく上回る国内観測史上最大の地震となり、宮城県栗原市では震度7を記録しました。
死者と行方不明者の合計は2万5,949人、津波により冠水した面積は宮城県、福島県など6県で561km2(山手線の内側面積の約9倍)におよぶとみられています。
家屋や産業に大きな傷跡を残した東日本大震災の被害規模は、16兆~25兆円にのぼると政府は試算しています。
引用元:農林水産省HP(http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1105/spe1_01.html)
私が幼稚園の頃に経験した甚大な被害を出した阪神淡路大震災と比べても、ものすごい被害だとわかります。
災害と災害を比べて物事を図るのは間違ってると思うのですが、自分が体感したものと比べるのも一つの指標になっていいのかもしれません。
火災と津波だとものが違うので比べてもイマイチかもしれませんが…
私たち20〜30代は日本に大きな津波がきて被害が出たというのは、この東日本大震災が初めてだと思います。
あの時みんながうけた衝撃は風化させず、キチンと後々の為に生かしていきましょうね。
私は今ドッグトレーナーという職業をさせて頂いているので、今回は災害時の特に犬達がおかれた状況についてお話しさせて頂ければと思います。
その時の犬の状況
東日本大震災によって死亡した頭数については、青森県で少なくとも 31 頭、岩手県で 602 頭、福島県では約 2,500 頭との報告がある他は、不明とされています。
その他にも、命は助かったものの負傷したり、避難する際に飼い主と離ればなれとなり、放浪状態となったペットが多数あったことが分かっています。
仙台市では震災直後にペットの失踪届けが出されていたようですが、ほとんどのペットが行方不明のまま飼主の元に戻らないという現実がありました。
引用元:東日本大震災におけるペットの被災概況 – 環境省
(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2508c/01.pdf)
避難所に同行避難出来るとしらず、車中で生活をされてエコノミー症候群になった方などもいらっしゃるみたいですね。
これをうけて、政府も避難に対するペット同行についてのマニュアルをまとめたり、仮設住宅でのペットと暮らすための取り決め等を制定したそうです。
今後起こってほしくないけれど万が一起きた時の為のルールを決めておくのはとても大切ですよね。
そしてそれを飼い主側がしっかり知っておくというのもとっても重要です。
緊急時に中々頭が働きづらいですからね。
いざという時の為にも、きっちり備えておきましょう。
では、よく備えるようにいわれますが、一体具体的にはどのように備えるべきなんでしょうか。
災害が起こった時に犬への備え
必要なものはたくさんありますが、特に大切だというものをピックアップします。
- 水&食べ物
- 避難道具(ハウスやクレート)
- 迷子札や鑑札
- 首輪 or ハーネス & リード
順番に説明していきます。
非常食と非常水
近年はよく非常時に備えるように言われていると思います。
ファミリー層においては過半数以上備えていらっしゃるのではないでしょうか。
また新しいマンションは建物の設備として住民用の非常用トイレなどを常備しているところも増えていますね。
みんなが万が一のために備え始めている証拠ですね。
でも皆さん、家族は犬もですよね⁇
犬のドックフードと飲み水は確保できていますか⁇
人の飲食物は最優先で配給されますが、やはり犬の分というのは後回しにされるのが現状です。
そこを嘆く気持ちはもちろんありますが、それよりまずは飼い主として出来ること、つまり自分の犬の分は自分で確保しておくということです。
大災害でなかなか物資が供給されなかった時のことも考え、私は1週間分くらいのドックフードと水を犬用に家に確保しています。
あ、数ヶ月に1度はちゃんと賞味期限の確認もしていますよ。
うっかりきれていた、では意味がありませんからね(・・;)
避難道具 / 首輪 / ハーネス / リード
これは、避難所に同行避難した時に必須となるものです。
避難所は学校の体育館や公民館などだと思いますが、ここはひろーいところにみんなで寄せ合う場所です。
つまり犬が好きな人もいれば嫌いな人もいます。
そしてアレルギーの方もいるかもしれません。
みんなで譲り合いながら愛犬と共に避難場所に生活するには、寝るのはクレート、もしくは室内ではクレートで生活するというルールを守る必要があります。
ご家族の愛犬は、クレートで寝ることはできますか?
中に入れたら吠えませんか⁇
吠える子はもしかしたら避難所で一緒に避難することができない恐れがあります。
クレート内でもリラックスすることができるよう、トレーニングしてあげましょう。
こんな感じでまったりしてくれるといいですよね★
そしてクレート内でもパニックを起こして逃げ出したりしてしまった時に制御できるよう、震災直後はクレート内に入れていても首輪などは装着しておくことをお薦めします。
パニック時の動物は本能の生き物なので、中々言葉では制御できません。
避難所内でパニックを起こしたり大興奮して館内を走り回ったりし続けたら…
家族みんなで避難することが難しくなりますので、制御できるように予防線を張っておくのも大切なことです。
迷子札や鑑札
東日本大震災後、マイクロチップや迷子札、鑑札の装着率が上がったと言われています。
その理由は、迷子札や鑑札・狂犬病予防注射済票を装着していたペットは100%飼主が判明しましたが、首輪のみの装着で飼主が判明したのはわずか0.5%という結果が影響していると思われます。
震災当時に迷子札を装着していた犬の割合はたったの12%だけだったそうです。
そんなに低いの!?と思われる方もいるかもしれませんが、よくよく考えてみると室内で飼われている犬って家の中で迷子札を装着してますかね??
皆さん散歩中だけだという方は多くないですか??
万が一家が倒壊したりして犬が外へ出てしまったら、首輪や鑑札がない場合はマイクロチップだけが頼りになります。
もちろんマイクロチップも大切な道しるべになりますが、パッと見て連絡先等がわかる方が早く再会出来る可能性があがると思いませんか??
我が家の茶々丸には首輪に迷子札を常時装着してもらっています。
その迷子札はペットのおうちというところで登録をしたらタダで貰えたものなんです。
ここは会員登録したらペットの情報を登録することが出来ます。
登録できる内容は下記のとおりです。
- 飼い主の個人情報系
- 写真
- 誕生日
- 住んでいる都道府県
- 紹介文
- 普段食べているフード
- 好きなおやつ
- 好きなこと
- 苦手なもの
- 好きなおもちゃ
- お気に入りの場所
- ペット保険の加入 or 未加入
- 病歴
- アレルギー
- 飲んでいる薬
- かかりつけの動物病院(病院名、住所、電話番号)
- お気に入りのペットサロン(店名、電話番号、URL)
- 行方不明、災害時に保護してくれた方に気を付けてもらいたい事
こんなにたくさんの情報を載せておくことが出来るんです!!
万が一、自分やその家族全員が事故にあっても誰かがこれを見てくれれば自分の犬は助かります。
そしてその情報が刻まれているタグはこれです。
大きさは5円玉と同じサイズで、重さは5gしかないのでとても軽く、超小型犬でも負担なく装着することが出来ます。
タグにはプロフィール検索ページのURLが書いてあり、そこに入力するようのID番号が書いてあります。
つまり、パッと見ただけでは飼い主様の名前や電話番号は誰にもわかりません。
これは個人情報を守りたいこのご時世に、ありがたいシステムではないでしょうか。
し・か・も!!!
このペットIDはプロフィールを登録したが、タダでくれるんです!!!(劣化したりなくしたりして再発行を依頼する場合は500円で行ってくれます)
これはやるっきゃないでしょう♪
費用ゼロで出来ると思うと、急に敷居が下がりませんか?
ぜひぜひ今すぐ登録しちゃいましょう~^o^
数量限定とのことですので、皆様お早めにどうぞ!
ぜひおうちの中でも迷子札の装着をしていてください★
一人暮らしでペットを飼っている人達へ
私自身がそうだったので、該当者に注意喚起したいのが、一人暮らしの方々で犬を飼われている方です!!
自分一人だから〜、なんて高を括ってはいけませんよ。
むしろ、「自分一人なんだから今のうちに備えておかなくては!」という意識を持ちましょうね。
といっても私も昨年の6月までは犬用の災害バッグは用意してませんでした。
6月に何があったかというと、6月18日の朝に発生した大阪府北部地震です。
私の住んでいる大阪市旭区は震度5強でした。
また会社員をしていたころなので、ちょうど会社に行く準備が終わってコーヒーでも、と思っていたところに突如大きな揺れが…
とっさの事でとりあえず「茶々丸!茶々丸!!」と声を出すことしか出来ませんでした。
ドンっという大きな揺れにより立っている事が難しく、その場でしゃがみ込んでいました。
体感としては長い時間揺れていた気がしましたが、意外と短かったんですよね💦
おさまってすぐに茶々丸をさがしたら玄関にいて、かなり興奮した様子でした。
とりあえず貴重品をもって、茶々丸を抱っこして家を出て、近所の仲良い人の安否確認をしてから家に戻り何が起こったかテレビで確認。。。
色んな事を冷静に考えられるようになったのは地震発生後30分位でしょうか。
電車は全部止まっているのできっと会社は休みと自己判断してからふと茶々丸を見るとずーーーーーーーっと震えてるんです。
私の膝の上から降りようとせず、降りても部屋の隅に隠れ、その間もずーっと震えています。
部屋の中だろうが外だろうが、とにかく音や振動に敏感になりました。
振動に関しては、大型トラックが家の前を通過した際にほんの少し震えたくらいでもクレートに入って避難しています。
パニックを起こして走りだしたりせず、クレートで避難してくれるならいいかと考え、少しでも落ち着けるようにベッドを入れて環境を整え、あとは日にち薬で落ち着いてくれることを祈っていました。
音に関しては1か月もかからずに元通りになりましたが、振動は半年近くかかりました。
それくらい犬にとっても精神的ストレスや後遺症を残すのだと、自らの体験で痛感しました。
ある程度トレーニングが入っている茶々丸でも震災直後の状況ではハウスしてくれませんでした。
なのでよっぽど日々のトレーニングでしっかり強化しておかないと、緊急時には使えません。
そのためにもまずはクレートが大好きな犬になってもらうことが大切です。
やり方は現在出張トレーニング中のマイティー君のトレーニングを見て頂くとやり方を動画で説明していますので、そちらを参照してください。
もしそれでも出来ないなと思われる方は、
やっぱり自分でやるのは難しいなと思った方はEPIC-WAN(エピックワン)までご依頼ください♪
皆様の大事な家族が震災で不安いっぱいのストレスフルからリカバリーできる子になるよう、お手伝いさせていただきます。
愛犬の話を聞いて欲しい方必見
本当に困っている事って意外とお友達や知り合いには言いにくい事もありますよね。
犬の悩みは同じ愛犬家であるドッグトレーナーに話すという手がありますよ★
少し気が楽になるかもしれません^_^
まずはカウンセリングでお伺いしますので、たくさんお話聞かせてください!